湘南鎌倉総合病院 先端医療センター

PET/CTPET/CT部門

APPARATUSPET/CT装置のしくみはどのようになっているのですか?

PET/CTはPET装置とCT装置をひとつにまとめた検査装置です。
巨大なリング状の構造(ガントリー)の中にPET装置とCT装置が内蔵されていて、同じ寝台にのったままで、PETの撮影とCTの撮影を同時におこなうことができます。

PET/CTの構造

イラスト:シーメンスヘルスケア株式会社提供

1回の撮影で得られたPET画像とCT画像を重ね合わせて、融合画像をつくります。
PETの機能画像にCTの解剖学的情報を加えることにより、診断しやすくなります。
実際の症例を供覧いたします。

悪性リンパ腫の方のPET/CT画像です。

PET画像で左側胸部にFDGが集まっています。 CT画像では左腋窩(わきの下)に腫大したリンパ節を確認することができます。 このふたつの画像を重ね合わせたのが融合画像です。腫大した腋窩リンパ節が悪性病変(悪性リンパ腫)であると診断できます。

同じ方の断層画像(輪切りの画像)です。

PET画像で異常所見(FDGが集まっているところ、下図の←)は明らかですが、その正確な場所はよくわかりません。一方のCT画像では腫大した左腋窩リンパ節の大きさや形状(○で囲んだところ)を明瞭にうつしだしています。PETとCTの融合画像では左腋窩リンパ節にFDGが集まっていることがわかり、悪性病変(悪性リンパ腫)であると診断できます。